SHURE E4c[ 2013 / 05 / 03 ]

皮膜割れにより断線したケーブルの交換を行います。

E4c

発売時期2003~05年2006~07年2010年
ハイエンドE5 (SLC5)
BA x2 / 2-way
SE530 (E500)
BA x3 / 2-way
SE535
BA x3 / 2-way
ミドルハイE4 (SLC4)
BA x1 / 1-way
SE420
BA x2 / 2-way
SE425
BA x2 / 2-way
ミドルE3 (SLC3)
BA x1 / 1-way
SE310
BA x1 / 1-way
SE315
BA x1 / 1-way
ミドルローE2 (SLC2)
Dynamic x1
SE210
Dynamic x1
SE215
Dynamic x1
ローエンドE1
Dynamic x1
SE110
Dynamic x1
SE115
Dynamic x1

E4は2005年頃発売で初期シリーズの中では後発になります。バランスドアーマチュア(BA)型ユニットを一基搭載したカナルイヤホンです。白色のE4c、グレーのE4など色によって型番が変わります。後継機が出たあたりでSLC4と名称が変更され、しばらく販売されていました。

皮膜割れによる断線

ケーブルの断線 切断したハウジング2つ

SHUREのイヤホンはケーブルを耳の裏に通す装着方法が一般的ですが、これによりケーブルの被膜が割れ、そこから断線してしまう症状が高確率で発生していました。この個体もそれによって画像のような状態になっています。最近の製品はケーブルの着脱が可能になった上に、皮膜割れの対策がされているらしいです。

分解

ノズルの取り外し 金属リングの取り外し

ノズルは先端を回すだけで簡単に外れます。その先の金属リングはある程度年月の経過したE4なら容易に外せると思います。

ゴムリングの取り外し

金属のネジ部分にゴムリングが付いているので外しておきます。

カッターの刃を入れる場所 ハウジングに隙間が開く

赤丸で囲った色の境目にカッターの刃を慎重に入れて削ります。この部分は金属リングを取り付けるので多少傷が付いても外観に変化はありません。左右両側の同じ地点をカッターで削ってみたところ、途中でハウジングに隙間が開きました。

爪の場所と開き方 ハウジング分解後

隙間ができたらそこからマイナスドライバで開きます。組み立て時に必須の爪が丸で囲った部分にあるので爪を折らないように開きます。

ハウジングのふた 右側ピンアサイン

配線は赤いのが右チャンネルでもう片方がグラウンドです。

別角度Rch付近 別角度RGND付近

別角度です。

もう片方のハウジング

左の削り箇所 削り箇所反対側

片方は簡単に分解できたので、もう片方も楽に行けると同じ作業をしてみましたが、全く外れる気配がありません。外見が微妙になるのを承知で段差の先の境目部分にカッターの刃を入れてみましたがそれでも外れません。

プライヤー投入

プライヤーで段差部分のプラスチックをつかんで外そうとしましたが、つかんだ部分のプラスチックの部分がつぶれました。

ハウジング分解成功 左側ピンアサイン

今度はプライヤーで先端の金属製ネジ止め部分をつかみ、オペアンプなどの電子部品を引き抜く工具を、最初の作業で削った部分に引っかけて引っ張ったところ外す事ができました。

ケーブル交換

ハンダでケーブルを外す ケーブルを引き抜く

ハンダごてを端子に当ててケーブルを外し、ケーブルを引き抜きます。ケーブルはぎちぎちに収まっているので、綺麗に外すのは困難です。

つまようじでゴミをかき出す 交換用ケーブルを通した

ケーブルの通り道にゴミが残ったのでつまようじでかき出しています。HP-CN12のケーブルを通しました。ケーブルを通したらストッパー用の結び目を作ります。

片方は何とか通す事ができましたが、もう片方はどうしてもだめだったので少し棒ヤスリで隙間を広げました。しかし何もしていない方はしっかり付いているのに対して、かなり遊びがあって気になるので、なるべくヤスリは使わない方がいいです。

ハンダ付け

ハンダ付け右側 ハンダ付け左側

ハンダ付けをしました。

組み立て

ふたを付ける 金属・ゴムリングを付ける

ふたを付けて、金属とゴムのリングを付けます。

ノズル取り付け その反対側

ノズルを取り付けます。分解時に付けた境目部分の傷が気になります。

もう片方ノズル取り付け その反対側2つ分

もう片方も組み立てて作業完了です。刃を入れなかった方も境目が目に付きます。断線してから5年以上経過していて記憶が曖昧ですが、以前より音漏れするようになった気がします。