LUXMAN LXU-OT2 その2

[ 2013 / 09 / 28 ]

オーディオ雑誌Stereo付録USB-DACの部品交換やケースの作成を行います。長いのでページを3分割しています。その1その3

C11交換

5月号の作品で触れられていたC11交換をします。チップコンデンサのC11を交換する事で、イヤホンや一部のヘッドホンで気になるピーと鳴り続けるノイズが消えるそうです。

直前の項目の続きで電圧は12V、C4に増設していた220uFは作業の邪魔なので外しています。

購入部品

以下の部品を購入しました。

用途商品名価格合計購入店舗
C11用コンデンサチップコンデンサ 50V 180pF\1010\100共立電子
チップコンデンサ C11の位置

10個単位の注文なので10個注文しています。

作業

C11の外し方 C11取り外し後

チップコンデンサは横からハンダごてを当ててハンダを溶かし、ピンセットやラジオペンチで引っ張れば外れます。ハンダごての先端にハンダを少し盛っておき、盛ったハンダの部分を当てれば元のハンダが溶けやすいです。

C11取り付け準備 取り付けるコンデンサ

汚れた部分は綿棒にジッポオイルを付けて拭き取れます。ハンダを少し盛りフラックスを塗って取り付け準備をします。新しく取り付けるチップコンデンサをあてがってみると微妙に大きいです。

ハンダ付け右側 ハンダ付け左側

コンデンサを端子にかぶせた状態で、マイナスドライバなどで上から軽く押さえ続けます。ハンダごての先にハンダを少し盛って、ハンダを盛った部分を真横から当てます。ハンダが溶けてもチップを押さえながらこては離さずにそのまま2~3秒待てばハンダ付けが完了します。片側ずつハンダ付けを行います。

C11取り付け後手前 C11取り付け後真上

微妙に斜めになっていますが取り付けが完了しました。最初に付けた画像右側の端子がやや浮いていたので、もう一度上から押さえながら横からハンダごてを当ててしっかり取り付けています。

交換後

サウンドデバイス設定

OT2を接続しボリュームを最小にしてヘッドホン出力へE4cを接続し、ボリュームを上げた時にWindowsの効果音などが鳴ると怖いのでサウンドデバイスを他の物に設定してから確認しました。この状態で音量を最大にしてもピーというノイズは一切聞こえません。サーというノイズが目立つようになりましたが、これはもともとある物です。

アルミホイル

アルミエアキャップカバー中身 アルミエアキャップカバー取り付け

初めに出てきたエアキャップカバーですが、これにアルミホイルを挟めばノイズに影響があるかと思い、基板の下に厚紙を敷いて付けてみましたが、特に影響はありませんでした。まあ別にこのままでいいかとそのままにしていました。

RMAA

C11交換前結果1結果2
Frequency
response
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
Noise level-64.1
Poor
-73.3
Average
-82.7
Good
Dynamic range64.1
Poor
73.3
Average
82.7
Good
THD0.010
Good
0.011
Good
0.0073
Very good
THD + Noise-58.0
Poor
-67.1
Average
-74.5
Average
IMD + Noise0.140
Average
0.077
Good
0.027
Good
Stereo crosstalk-78.0
Very good
-76.7
Very good
-81.0
Very good
IMD at 10 kHz0.134
Average
0.085
Good
0.033
Good
General
performance
GoodGoodGood

C11交換後のRMAA結果ですが結果1と2に大きな差が出ています。交換後に何度かRMAAを行ったのですがダイナミックレンジの値が60~80と大きく変動しました。ここまで変動する事はなかったので何が原因だろうといろいろ試していると、アルミ入りエアキャップをしっかり巻くかどうかが影響するようです。今まで大した影響がなかったので測定時は適当に巻いていたのですが、エアキャップ(アルミ)をしっかり巻き付けるとダイナミックレンジの値が80越えになります。

ピーノイズがなくなった事により、今まで誤差程度だったアルミホイルのシールド効果が出てきたようです。これぐらいでも効果があるので、アルミケースに取り付ければノイズをしっかり防いでくれそうです。

以前試した時にRCA端子のライン出力にはピーノイズがなかったような気がします。RMAAの測定はRCA端子からのライン出力を他のサウンドデバイスに入れて測定していますが、ピーノイズの影響がなさそうなライン出力でもRMAAの数値が大きく改善しています。C11の変更はピーノイズが消える以外にもメリットがあるのかもしれません。

水晶交換

5月号の作品で触れられていた水晶の交換をします。作業前に西川和久の不定期コラム インプレスジャパン「DVK-UDA01」の回路図と本誌の回路図を見比べてみると分かりやすいです。

購入部品

以下の部品を購入しました。

用途商品名価格合計購入店舗
水晶発振器高精度温度補償型水晶発振器 FOX924B 12MHz\7801\780共立電子
配線材LANケーブル 3m\1051\105セリア
水晶発振器 水晶の位置

画像の白い線の1辺が1cmなので相当小さいです。

部品外し

外す部品 部品外し後

C24/C25/R37/水晶発振器の4つを外します。チップ部品はC11と同じ手順、水晶は電解コンデンサと同じ要領でいけます。

水晶発振器

水晶発振器の端子

外す部品 部品外し後

裏表逆にすると端子の配置がごっちゃになりやすいので要注意です。表面の左下の点、裏面の端子内側にある斜めの切れ込みが目印になります。

水晶発振器の動作

発信器の動作

この水晶発振器はプラスとマイナスに電気(3.3V)をかけると、クロックが出力されます。

#3 クロック出力の接続先

PCM2704の28番ピン 28番ピンの接続先

水晶発振器が出力したクロックはPCM2704の28番ピンに接続します。元の水晶発振器が付いていた端子が28番ピンにつながっているので、そこにFOX924Bの#3端子の出力をハンダ付けすればOKです。隣の端子は1番ピンにつながっているはずなので、取り付け時に間違わないようにしてください。

#4 Vcc 3.3V

3.3V位置 TP1端子

3.3VはUSB端子のそばにあります。FOX924Bの#4端子はここに接続します。少し遠いので別途ケーブルを用意しないと届きません。

#2 GND

水晶付近のGND位置 水晶付近の推奨GND

GNDは水晶周辺だけでもいくつかあります。小さい丸もGNDですがハンダ付けができないので使わない方がいいでしょう。黄色い丸で囲った部分が無難です。

足の取り付け

FOX924Bはそのままでは取り付けできないので足を付けます。

足部品

細い金属はコンデンサのハンダ付け後に切り取った足、皮膜付きの線は100均のLANケーブルです。

作業例1

テープで水晶を固定 端子に足をハンダ付け

水晶をテープで固定し、端子にフラックスを塗り、端子にハンダ付けをします。端子が小さいため、ハンダは極力少なめにした方がよいです。

このやり方だと細かな作業なので足を付ける時に手が震えて難しいです。そこでハンダ付けの方法を少し変えてみます。

作業例2

足をラジペンで固定 端子に足をハンダ付け

まず前の手順と同じように端子にフラックスを塗り、テープで固定します。次に、ラジオペンチで足をつかんで床と水平にします。足の高さは水晶の端子に合うように調整してください。ラジオペンチを垂直に立てたまま移動し、足の先端が水晶の端子に当たるようにします。ハンダごての先端にハンダを少量盛っておき、端子と足の上から軽く当てて離します。これで足のハンダ付けが簡単にできます。

ケーブルをラジペンで固定 端子にケーブルをハンダ付け

LANケーブルも同じようにハンダ付けしました。

足を曲げる 切れたケーブル

取り付け位置に合わせて足を曲げました。取り付け位置の調整中にケーブルを動かしていたところ切れてしまいました。

ケーブルのハンダし直し

今度はケーブルの向きを変え、皮膜を剥いだ部分を短めにして取り付けました。

水晶を基板に取り付け

ハンダ付け準備

配線の割り当て

今回はこんな配線にしてみました。上でやめた方がよいと書いた小さな穴を利用しています。

3.3V端子に合わせてカット ケーブルの被膜剥ぎ

3.3V端子に合わせてケーブルをカットし、いったん水晶を外してから皮膜を剥ぎました。これでハンダ付けの準備ができました。

#2と3のハンダ付け

#2と3のハンダ付け #2のハンダ付け

足の方からハンダ付けをしてみます。#3の方は問題ありませんが、#2の方はランドがないのでハンダ付けができません。足の付け直しからやるのは面倒なので、そばにあったUSB端子の外枠のGNDまで足を伸ばして無理矢理ハンダ付けをしました。

#4のハンダ付け

#4のハンダ付け

残りの3.3V端子にハンダ付けをします。これで水晶交換が終了です。

RMAA

少し数値が良くなっています。

交換前交換後
Frequency
response
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
Noise level-82.7
Good
-85.4
Good
Dynamic range82.7
Good
85.4
Good
THD0.0073
Very good
0.0068
Very good
THD + Noise-74.5
Average
-76.8
Average
IMD + Noise0.027
Good
0.018
Very good
Stereo crosstalk-81.0
Very good
-80.2
Very good
IMD at 10 kHz0.033
Good
0.024
Good
General
performance
GoodGood

交換後

AH-D1000やHD580などのOT2と組み合わせた時にこもった感じだったヘッドホンが以前より聞けるようになりました。また、昇圧抜きでUE-30の低域のもこもこ具合が改善しています。

破損

GND配線の酷さが気になってしまい、付け直す事にしました。

水晶とチップの距離 配線図
#2-3拡大 #4拡大

水晶はなるべく近い位置に配置した方がいいらしいので、今回は極力短めの配線になるようにしてみました。

Take2 水晶の足付け Take2 配線

足が短くなった事で作業難度が上がり、ハンダ付けに時間をかけてしまいました。その結果、音は出ますが高めの音が耳障りな音を出すようになり使い物にならなくなってしまいました。

Take2 やり直し

余裕を持った配線でやり直してみましたが直りません。直前の作業でどこか壊してしまったようです。

新しい水晶の取り付け

新しい水晶 配線図

新しい水晶が届きました。右の画像は悪あがきで何度か水晶を付け直した後の基板です。この配線がやりやすかったので、新しい水晶でも同じ配線にします。

足の取り付け 新しい水晶に交換完了

交換後は正常に鳴るようになりました。上の作業では水晶を壊したようです。

別角度1 別角度2

一度壊した人が書くと説得力はないですが、基板の配線ポイントをよく確認し、余裕を持った配線をすればさほど難しくない作業です。足の取り付けはラジオペンチで足を固定するやり方で時間をかけて位置決めをしてから、ハンダ付けをすれば水晶に熱を加える時間はごくわずかなので壊す事はまずないでしょう。

20V化続き

オペアンプ手前のコンデンサ容量を増やし、インダクタ交換、オペアンプにパスコンを追加します。

購入部品

以下の部品を購入しました。

用途商品名価格合計購入店舗
C4用コンデンサMUSE KZ 25V 1000uF\1201\120秋月電子
C7/C6用コンデンサMUSE FW 16V 220uF\802\160三栄電波
C37/C30用コンデンサ(MUSE KW 25V 100uF)流用\702\140三栄電波
電圧変更用REX音響用炭素皮膜抵抗 2.7kΩ\201\20千石電商
購入部品 交換場所
  • C4 : FG 25V 100uF → KZ 25V 1000uF
  • C7/C6 : KW 25V 100uF → FW 16V 220uF、耐圧を16Vに下げて容量増
  • C30/C37 : FG 25V 47uF → KW 25V 100uF、太いFGからC6/C7の細いKWを流用

18V化も視野に入れて2.7kΩの抵抗も用意しました。

抵抗デフォ4.3k3.0k2.7k2.0k
計算12.08V15.86V17.50V18.10V20.21V
TP212.10V15.91V20.28V
TP36.06V7.96V10.15V
TP46.04V7.94V10.11V

C7/C6/C30/C37交換

C7/C6/C30/C37交換前 C7/C6/C30/C37交換後

C7/C6/C30/C37のコンデンサを交換しました。

C4交換

C4交換前 C4交換後

C4のコンデンサを交換しました。コンデンサの足はほとんど切らずにぎりぎり先端が基板に刺さる程度に調節しています。マイナス側の足と基板の穴をあわせ、プラス側は画像のように曲げを増やして位置を合わせています。水晶を背の低い物に交換していないと、このような取り付け方はできません。

虫ゴムで絶縁 ホットボンドで固定

むき出しの足に熱収縮チューブを通そうとしましたが、曲げた後では通らなかったので自転車の虫ゴムを付けています。このままではぐらつくのでホットボンドでUSB端子に固定しています。

20V化

外したR30のパラ抵抗 外した抵抗を取り付け

前回外していたR30の抵抗を取り付けます。これで20Vになりました。

4.78V

音がひび割れるようになり、RMAAで測定ができなくなりました。TP2の電圧を測ると4.78Vになっています。R30のチップ抵抗がしっかり付いていないとこうなるようです。

40V?

R27とR30でブリッジ

TP2の電圧を計った時にちらっと40Vらしき数字が目に入ったので即ケーブルを抜きました。隣のR27とブリッジしていたのが原因でした。表示の見間違いか、すぐに取り外したのが良かったのか影響はありませんでした。

RMAA

コンデンサを4つ交換する事でクロストークの値が改善しましたが音の変化は分かりません。C4の交換は220uFを増量した時と違って変化はありませんでした。20Vは前回と同じように値が悪くなっています。

元の12VCを4つ交換C4交換20V
Frequency
response
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.30
Good
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
Noise level-86.5
Good
-86.7
Good
-86.4
Good
-77.7
Average
Dynamic range86.5
Good
86.7
Good
86.3
Good
77.7
Average
THD0.0058
Very good
0.0064
Very good
0.0069
Very good
0.0071
Very good
THD + Noise-77.8
Average
-77.4
Average
-77.5
Average
-71.1
Average
IMD + Noise0.017
Very good
0.018
Very good
0.016
Very good
0.039
Good
Stereo crosstalk-80.8
Very good
-86.9
Excellent
-87.1
Excellent
-82.7
Very good
IMD at 10 kHz0.025
Good
0.025
Good
0.026
Good
0.045
Good
General
performance
GoodVery goodVery goodGood

抵抗の取り外しと紛失

外れかけのR30 外れたR30

20Vの結果がいまいちなので元の電圧に戻すかと増設した抵抗を外す時、チップ抵抗が取れかけました。それを取り付けようと四苦八苦していると完全に取れてしまい、ピンセットでつかんだらどこかに飛んでいきました。

故障SATAカードからチップ抵抗1kΩを回収

SATAカード 1kΩチップ抵抗

何か抵抗の代用品がないかと探していたところ手持ちの壊れたSATAカードに1kΩのチップ抵抗がありました。これを利用する事にします。

外したチップ抵抗 1kΩチップ抵抗を取り付け

チップ抵抗を外しR30に取り付けました。

チップ抵抗交換後の電圧

R30の抵抗値1kΩ1kΩ+4.3kΩ
計算17.5V21.28V
TP217.5V21.29V

R30を1kΩの抵抗にすると17.5Vになります。さらに16V化で使った4.3kΩの抵抗を足すと21Vになります。

インダクタ交換

用途商品名価格合計購入店舗
L1/L2用インダクタRTP8010-221M 220uH\1412\282マルツ
インダクタ位置 インダクタの足曲げ

インダクタの足は硬いので根本をラジオペンチの先端でつかみ、マイナスドライバなどを当てて曲げます。

周辺部品の撤去 R30の付け直し

そのままの状態ではインダクタの付け外しは難しいのでC3とC4も外しました。ついでに斜めになっていたR30の抵抗をまっすぐに付け直しました。これだけスペースがあると作業も簡単です。元のインダクタは端子の両端にハンダを盛って溶かしながらラジオペンチでねじって取りました

インダクタのランドにハンダを盛る インダクタの取り付け

端子にハンダを少し盛っておくと、インダクタを上にのせて押さえつけ、横からハンダを溶かすだけで取り付けができます。ハンダごての先端にハンダを少し盛っておけばすぐ溶け始めます。

インダクタ横から1 インダクタ横から2

こんな具合に足がハンダに埋もれています。ハンダを溶かしている時にインダクタを少し動かしてまっすぐになるように調整します。

インダクタ交換完了

しばらくR30をいじるのでC3のコンデンサを元に戻しました。L1のインダクタは足がランドの中央に来るように調整しましたが、初期コンデンサで画像のように隙間無しのぴったりくっついた状態なので、大きめのコンデンサを使っている場合は足が外側になるように調整した方が良いでしょう。

RMAAその2

インダクタ交換の影響か21Vのダイナミックレンジが改善しています。音に目立った変化はありません。

12V20V17.5V17.5V L交換21V L交換
Frequency
response
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.30
Good
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.29
Good
Noise level-86.4
Good
-77.7
Average
-83.2
Good
-84.5
Good
-85.6
Good
Dynamic range86.3
Good
77.7
Average
83.3
Good
84.5
Good
85.6
Good
THD0.0069
Very good
0.0071
Very good
0.0067
Very good
0.0068
Very good
0.0066
Very good
THD + Noise-77.5
Average
-71.1
Average
-75.4
Average
-76.0
Average
-76.8
Average
IMD + Noise0.016
Very good
0.039
Good
0.025
Good
0.019
Very good
0.018
Very good
Stereo crosstalk-87.1
Excellent
-82.7
Very good
-86.5
Excellent
-86.1
Excellent
-79.9
Very good
IMD at 10 kHz0.026
Good
0.045
Good
0.032
Good
0.027
Good
0.025
Good
General
performance
Very goodGoodGoodGoodGood

パスコン追加

購入部品

以下の部品を購入しています。

用途商品名価格合計購入店舗
オペアンプ用丸ピンICソケット 08pin\262\52共立電子
オペアンプ用PMLCAP 0.1uF\702\140秋月電子
購入部品@パスコン

オペアンプのソケット交換

パスコンを取り付ける前にソケットを丸ピンの物に交換します。

オペアンプを外す

ソケットの端子に熱がかかるので、事前にオペアンプを外します。

ソケットの中央部分 ソケット中央をカット

元のソケットが不要なら、ニッパーで中央部分をカットして4ピン状態にすると外しやすいです。

ソケット取り外し ソケット取り付け

取り外しと比べて取り付けは非常に容易ですが、ソケットの切り抜きの向きを間違えるとやり直しになるのでよく確認します。

オペアンプにパスコン追加

足の先端をL字に曲げる PMLCAP荷足を取り付ける

コンデンサの切れ端の先端をL字に曲げてPMLCAPの足にします。足は水晶の時と同じ要領で取り付けます。

画像のように取り付け後にL字の部分がはみ出ると、オペアンプの他の端子に接触する危険があります。なので、事前にL字の余剰部分を削っておくべきでした。

取り付け例1真上 取り付け例1手前

足を短くカットして斜めにして取り付けました。L字の出っ張りが他のオペアンプのピンに接触しそうになり、微調整が必要でした。

曲げようとして足が取れた 足と一緒に電極も?

足がまっすぐで斜めに取り付けるのはショートしそうだったので、足を曲げて取り付けようとしたところ、PMLCAPの電極らしき部分と一緒に根本から剥がれました。事前に曲げておくか、曲げずに付けた方がよいかもしれません。

表面にハンダをかぶせて取付

側面の他に表の端も通電しているようなので、そこにハンダがかぶるようにして取り付けました。怪しい取り付け方ですが一応機能しているようなので、水晶の時のように下手にいじって壊すと面倒なのでこのままにします。

足の取り付け位置

オペアンプの4-8ピンに取り付けます。

これまで16V以外の昇圧状態の音は何をしても変わったようには聞こえませんでしたが、パスコン追加で一変して16V化時のような良い変化が起きました。

RMAA

オペアンプにパスコンを追加する事で数値が大きく伸びて音もだいぶ良くなりました。

元の21Vパスコン追加
Frequency
response
+0.16, -0.29
Good
+0.16, -0.30
Good
Noise level-85.6
Good
-89.5
Good
Dynamic range85.6
Good
89.7
Good
THD0.0066
Very good
0.0067
Very good
THD + Noise-76.8
Average
-78.5
Average
IMD + Noise0.018
Very good
0.014
Very good
Stereo crosstalk-79.9
Very good
-85.1
Excellent
IMD at 10 kHz0.025
Good
0.023
Good
General
performance
GoodGood

簡易電圧変更

元のチップ抵抗がどこかに行ったR30にピンを増設して電圧の変更が容易にできるようにします。

購入部品

用途商品名価格合計購入店舗
R30の値変更用ピン丸ピンICソケット 40P\1001\100秋月電子
電圧設定用抵抗KOA 金属皮膜抵抗
1.8k/1.5k/1.1k/1.0k/970/820Ω
\106\60千石電商
C3用コンデンサMUSE KZ 25V 220uF\401\40秋月電子

ICソケットの加工

40ピン

40ピン分もあるので結構長いです。

端の2ピンをカット もう1ピンカット

端の2ピンをニッパーでカットしました。ピンの間の中央を切ったつもりですが、切り出し元の方のピンの端が欠けてしまっています。もう一度1ピンだけカットしてみましたが、やはり端が欠けてしまいます。

ピンの出っ張り 出っ張りをヤスリがけ

カット時に欠けた部分が出っ張っているのでヤスリがけをします。

ピンの足曲げ ピンの足曲げ手前

ピンの根本をピンセットでつかんで足を曲げました。

切り出したピン

外装を外したピン

今回の作業とは関係ありませんが、欠けたピンの外装を外してみました。

0.75mm 0.55mm

MUSE KZの0.75mmは付けられませんが、MUSE FGの0.55mmは取り付ける事ができました。他の汎用部品は0.45mmだったので、このピンを使えば他の部分でもちょっとした部品交換ができそうです。

ICソケットの取り付け

C3を外した R30拡大

C3を外してR30の取り付けにかかります。

C33のランド

そばのC2とC33も外しておきたいところですが、C33のランドが画像のように半分剥がれている状態なので取り外しは厳しいです。

ICソケットの取り付け パターンが剥がれている

何とか取り付ける事はできましたが、触れると不安になるぐらいぐらつきます。作業に手間取り何度も付け直したのが原因で配線パターンが剥がれてしまったようです。

パターン剥がれ パターン剥がれ後ろ

かなりまずい事になっています。

抵抗の加工

抵抗6本 抵抗を1本曲げる

剥がれかけのパターンの事はひとまず忘れて抵抗をいじります。適当に1本取り、ICソケットにさせるように曲げます。

抵抗の仮取り付け 抵抗を少し切って調整

空いてるソケットに実際に差して確認し、長さを調整してなるべく高さが低くなるようにします。

加工した抵抗を余ったICピンに差しておく

最初に曲げた抵抗に合わせて他の抵抗も曲げていきます。余った40ピンソケットに抵抗の値順で差しておくと交換時にわかりやすいでしょう。

作業に難航している時に何度か40ピンソケットから2ピンを切り出そうとしましたがうまくいかず、こんなに短くなってしまいました。

抵抗の値

今回購入した抵抗の値です。

R30に抵抗を単体で取り付けた場合の電圧

R30の抵抗値1.8kΩ1.5kΩ1.1kΩ1.0kΩ970Ω820Ω
計算10.28V12.08V16.02V17.5V19.11V21.07V
TP210.26V12.05V16.01V17.48V19.11V21.03V
TP35.14V6.04V8.02V8.77V9.59V10.54V
TP45.12V6.02V7.99V8.70V9.51V10.46V

動作確認

C3/R30取り付け後ろ側 C3/R30取り付け前側

C3とソケットに抵抗を取り付け電圧を測ってみると正常に動作しているようです。音も問題なく鳴ります。

ICソケットの固定

ICソケットの固定 ソケット固定逆側

何度か抵抗を付け替えてみましたが、数回で取り外し時の手応えがまずくなってきたので、ソケットの足や周辺の隙間を埋めるようにホットボンドを流し込んで固定しました。

C3の交換

MUSE KZ大きさ比較 MUSE KZ足の太さ

前回は元のコンデンサと同容量のMUSE FGを使いましたが、今回は同容量のMUSE KZにしてみます。FGも通常品と比べて一回り大きかったですが、KZはもう一回り大きくなっています。

足を曲げて 虫ゴムかぶせてハンダ付け

C4の時と同じ要領で足を曲げて位置を決め、虫ゴムで絶縁してからハンダ付けをしています。

ホットボンドで固定

ホットボンドで固定しました。

抵抗交換その2

これまでの部品交換でだいぶ音が良くなってきたので、さらに交換をしてみます。

購入部品

用途商品名価格合計購入店舗
R12/R13用REYオーディオ用金属被膜抵抗 510Ω\302\60千石電商
R8/R10用NS-2B(3W) 33Ω\4302\860海神無線

NS-2Bは店頭で陳列されていなかったので店の人に商品名と値を伝えて購入しました。

R8/R10交換

R8/R10抵抗位置 R8/R10抵抗取り外し

以前交換した抵抗を外します。

NS-2B NS-2Bの足曲げ

NS-2Bの足を曲げます。サイズが大きいので縦にして取り付けます。

熱収縮チューブの長さ

足に熱収縮チューブを取り付けます。画像の長さは25mm弱ですが若干足りなかったのでもう少し長い方がいいです。

RS-2Bの取り付け RS-2B取り付け後手前

熱収縮チューブをかぶせてRS-2Bを取り付けました。RS-2Bの足の太さはMUSE KZと同じ0.75mmと太いので取り付け前にしっかりハンダを取り除く必要があります。

交換後は若干音が明瞭になりました。

R12/R13交換

RS-2B取り付け後手前 RS-2B取り付け後手前

R12/R13はボリュームのすぐ上にあります。画像はケース作成の途中の段階で、ボリュームは既に取り外してあります。ボリュームを外しただけでは作業は難しいので周囲のコンデンサC32/C30も取り外し、その後にチップ抵抗を外しました。

REY510Ω 足曲げ

最初のR30取り付けと同じ要領で足を曲げます。

R12/R13の取り付け C32/C30の取り付け

内側の足のハンダ付けをする時に、もう片方の足にもハンダごてが当たって溶けてしまうため単品と比べて難しい作業です。

交換後、ケースができるまでに結構な時間がかかったので効果はよく分かりませんでした。