SanwaSupply Stingray MA-TB30UPS

[ 2008 / 11 / 17 ]

ホイール・ケーブル・支持球の交換を行います。部品取り用のマウスや支持球が用意できれば作業はすぐに済みます。

スティングレーの分解

スティングレー

SANWA SUPPLYの光学式で親指操作のトラックボールのスティングレーです。


背面のネジ

背面のネジ5つを外すと筐体を開く事ができます。ネジを外したらケーブルの付け根辺りを抑え、筐体上部を持ち上げればいいです。


筐体内部

筐体を開きました。

この状態でホイールを外すと軸が折れそうなので基板を外す時に一緒に外してください。

ホイールの交換

軸の先端が折れたホイール

今回入手したスティングレーのホイールは壊れていました。この機種ではロータリエンコーダでホイール動作を検出していますが軸の先端が折れて空回りしてしまうようです。

画像では軸の先端がエンコーダの中に残ったままになっています。このままでは邪魔なので画像の方向から爪楊枝で折れた軸を押し出しておきます。


MA-BAL5UBK内部

別の機種からホイールを移植してみる事にします。同社のMA-BAL5UBKのホイールが同じ物を使っていたので流用してみます。

このホイールは同じようなロータリエンコーダを採用した物とは違い、基板が付いたままの状態でホイールを取り出す事ができません。無理に外したところ先端を思いっきり曲げてしまい危うく折りかけました。

MA-BAL5UBKの基板を外すには、ボールの動作を検出するシャフトを2つラジオペンチでつかみ持ち上げて外します。


MA-BAL5UBKのホイールの取り外し

基板の端を持ち、基板全体を軽く持ち上げながら、ホイール右側を持ち上げてロックを慎重に外します。取り外し時にホイールの軸が斜めになると軸が曲がったり折れたりする事があるので気をつけてください。


先端が折れたホイールと取り出したホイール

軸の先端の直前はかなり細いです。


ホイールのゴム

ホイールのゴムは簡単に着脱できるので、元のゴムを使いたい場合は交換する事ができます。


ボール受けそばのネジ外し

早速ホイールを取り付けたいところですが、基板が筐体下部に付いている状態で取り付けると軸が折れそうなので一旦基板を外す事にします。

基板を外すにはボール受けのそばにあるネジを2つ外します。


ホイールの取り付け

基板を少し浮かせた状態でホイールの軸をロータリエンコーダに差し込み、ゆっくりと基板を下げつつ、ホイールの軸を右側の支えのロックに押し込みます。

この軸は細いですが普通に使う分には簡単に折れる物でも無さそうなので、分解時に折ってしまったのかもしれません。


ネジ止めとひび割れ

画像はボール受けのネジ止めする部分ですが右上辺りにヒビが入っています。この辺りの部品は脆いので、ネジ止めをする時は軽い力で回し、回すのが止まった時点で回すのをやめて、しっかり締める事は避けた方がいいでしょう。

ケーブルの交換

USBケーブルの端子

この機種のUSBケーブルの端子は他のトラボやマウスでは見ないタイプの端子が使われています。この端子は爪がないため引っ張れば簡単に外せます。

同社のマウスMA-BAL5UBKが同じ端子を使っていたため流用してみます。

ケーブルは基板の下を通っているためケーブル交換には基板を外す必要があります。


基板の取り外し

ボール受けに付いているネジを2つ外したあと、ホイールは付けたままの状態で画像右側を軽く持ち上げホイールのロックを外して基板を外します。


端子の比較

MA-BAL5UBKの端子と比べてみると配線の色の並びが異なります。

間違った配線のままUSBケーブルをPCに接続した瞬間に壊れてしまいます。


端子の配線の変更

この端子は爪楊枝などの先の尖った物で押し込み、引っ張れば1本ずつ外す事ができます。

色の並びをスティングレーと同じように配線し直します。


配線変更後

色の並びを合わせました。

配線が間違った状態で接続すると壊れるので、端子の向きなどよく確認をしてください。


仮接続

この状態で接続してみたところ無事認識されました。


ケーブル止めの撤去

筐体に収めるにはケーブル止めの部分が邪魔なのでニッパーで切り落とします。ケーブルを傷つけないように気をつけてください。


作業ミス

ケーブルまで切ってしまいました。金属部分を剥き出しのままにするのはまずいので補修します。


ブチルゴムテープ

ホームセンターなどで販売されているブチルゴムテープです。

防水や絶縁などの効果があります。これをケーブルに巻き付けて絶縁する事にします。


ケーブル補修完了

ブチルゴムテープを撒いて補修が完了しました。


ケーブルの経路

筐体下部には黄色い丸で囲ったケーブルをはわせる経路が描かれています。

しかしこの筐体では赤丸で囲った部分の支柱が折れていたため、その通りに引き回す事ができません。どういった時に支柱が折れるのか分かりませんが、もし支柱が残っている場合はホットボンドで補強した方がいいかもしれません。

支持球の交換

支持球にできたフラットスポット

スティングレーのボールは3つの小さな支持球によって支えられています。

この支持球は鉄製で、普通に使っているとそのうち表面が削れて平らな部分、フラットスポットができてしまい、ボール操作がしにくくなります。

そこでより削れにくい素材を使った支持球に交換してみます。


支持球の取り出し

支持球の裏側には小さい穴が開いているので、爪楊枝などの先が尖った物で押すと支持球を取り出す事ができます。

勢いよく飛び出す事もあるので、元の支持球を取っておきたい場合は注意してください。

3つの支持球のうち2箇所は基板を取り外さないと取り出せません。続けてボール受けを基板から外す事もできますが、基板を取り出した状態ならそのまま交換ができ、ボール受けを外すと戻すのが少々面倒なのでそのまま作業するとよいでしょう。


2.5mm支持球

取り出した支持球の大きさは2.53mmの約1インチです。


2.5mmセラミックボール

09年11月現在、ネットショップkimihiko-yano.netで支持球に使えるセラミックボールを購入する事ができます。「G3 セラミックボール」で検索して出てくる中の2.5mmの物を購入してください。

大きさは取り出した支持球と同じ2.53mmでした。ノギスの表示がおかしく、正しくは2.5mmです。


支持球の取り付け

セラミックボールを押し込むと軽い手応えと共にぴったり収まります。

他の2箇所も同じように収めて支持球の交換は完了です。

スイッチの接点洗浄

接点洗浄剤

サンハヤトの接点洗浄剤 RC-S201です。電子部品を扱う店や通販などで購入できると思います。これをスイッチに吹きかけて状態の改善をしてみます。


スイッチの接点洗浄

ノズルの先端でスイッチを押した状態にしてから洗浄剤を吹き付けます。

今回は右クリックが押しても無反応でしたが改善しました。

正常でもスイッチの誤動作の予防になりそうなので他のスイッチにもしておくとよいでしょう。