リアルサラウンドヘッドホン一覧[ 2017 / 12 / 01 ]

複数のドライバーユニットを搭載するリアルサラウンドヘッドホンのリストです。

リアルサラウンドヘッドホンの現行品

発売型番chF/R/C/W/Sマイク接続価格
2011BSHSUH05BK5.1ch30/30/30/40/--mm全指向性USB3100円
2015Strix 7.17.1ch40/20/30/40/20mm単一指向USB21000円
2015ESR-EH9765.1ch40/40/30/30/--mm単一指向USB6500円
2016Rage Z905.1ch40/30/30/30/--mm全指向性USB13000円
2017ROG 7.17.1ch40/20/30/40/20mm単一指向USB33000円
2017Tiamat 7.1 V27.1ch30/20/30/40/20mm単一指向3.5mm25500円

2017年12月初旬の一覧です。低価格帯はロングセラーのBASIC5.1 AMATYが消え、BDS-933Sが最近完売し、BSHSUH05BKだけになっています。ESR-EH976は先月11000円だったのが6500円に下がっています。

メーカー別リアルサラウンドヘッドホン

A4tech
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2009
08
HU-510CR40mm
30mm
30mm
30mm
-
uni1.9m
256g
USB
W
F
 
ALLA
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2003
12
AL-V51HP
AL-V51HP-V
?mm
?mm
?mm
?mm
-
9pin
3.5mm x3
2004
10
EXSOUND Conch
AL-USB51HP
23mm
20mm
23mm
30mm
-
1.5m
?g
18pin
USB
2005EXSOUND SHARK40mm
30mm
30mm
30mm
-
1.5m
?g
18pin
USB
2005EXSOUND Starfish
AL-APD51HP
40mm
30mm
30mm
40mm
-
4.0m
?g
3.5mm x4
電源
2006
04
CORAL AL-DP100
DN-DBHS51
CR40mm
30mm
30mm
30mm
-
4.0m
?g
9pin
光/同軸
W
F
2007
08
VIBRAR
AL-DP100A
CR40mm
30mm
30mm
30mm
-
?m
380g
9pin
光/同軸
W
F
2010
03
EMOCION
AL-DP100V
 27mm
10mm
10mm
40mm
-
omni3.2m
168g
9pin
USB
光/同軸
CFWR
 
 
ASUSTeK
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2015
05
Strix 7.1SCR40mm
20mm
30mm
40mm
20mm
uni1.5m
450g
独自HDMI
USB
W
F
2017
07
ROG Centurion
(ROG 7.1)
C40mm
20mm
30mm
40mm
20mm
uni1.5m
450g
独自HDMI
USB
SWR
F
 
Badasheng
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2016BDS-933SCR40mm
30mm
30mm
37mm
-
2.2m
293g
3.5mm x4
USB
USB給電
W
F
 
BUFFALO
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2011
09
SAVIOR
BSHSUH05BK
C30mm
30mm
30mm
40mm
-
omni2.1m
442g
USB
FWR
 
 
Cooler Master
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2011
12
CM Storm Sirus
SGH-6000-KK5R1
C30mm
30mm
30mm
40mm
-
uni?m
400g
9pin/USB
3.5mm x4
USB給電
FR
W
2013
02
CM Storm Sirus S
SGH-4000-KW5A1
C30mm
30mm
30mm
40mm
-
uni?m
400g
3.5mm x4
USB給電
FR
W
 
Cyber Snipa
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2009
12
Sonar 5.1
CSHSSO01D
FR30mm
30mm
40mm
27mm
-
uni3.0m
420g
USB
W
C
2011
04
Sonar 5.1
Championship
CSHSSO03D
 30mm
30mm
40mm
27mm
-
uni3.0m
420g
USB
FCWR
 
 
EASARS
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2015
08
Trap
ESR-EH976
C40mm
40mm
30mm
30mm
-
omni2.9m
538g
USB
FWR
 
 
Emporio
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2004palazzo EMAH-042
(CとWが共用)
30mm
23mm
23mm
23mm
-
4.0m
?g
9pin
 
 
Evergreen
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2004NBJ-TH5.1ACR?mm
?mm
?mm
?mm
-
9pin
3.5mm x3
Mic 3.5mm
W
F
 
G-Star
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2003HP-60030mm
30mm
30mm
40mm
-
2.5m
?g
9pin
2004HP-65030mm
30mm
30mm
40mm
-
2.5m
?g
9pin
2004
05
HP-680
RSJ-HP680
30mm
30mm
30mm
40mm
-
2.5m
?g
9pin
 
Kairen
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2003Tief Mentor USBCR40mm
13mm
13mm
-
-
7極-USB
2004Tief Mentor Analog7極-3.5mm
Tief Mentor AC3F7極-光/同軸
2004
07
Tief Sphere USB
TIEF-U002
30mm
13mm
15mm
20mm
-
2.1m
162g
7極
USB
 
Mad Catz
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2008Tritton AX Pro
TRI-GA611
C30mm
30mm
23mm
40mm
-
3.8m
?g
FWR
 
2012
10
Tritton Pro+ 5.1F30mm
30mm
23mm
40mm
-
omni3.6m
360g
3.5mm x4
USB給電
CW
R
 
NOVAC
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2006
12
CHAMPION
Real5.1chSounds
HP-850XB
CR40mm
23mm
23mm
30mm
-
5.0m
380g
9pin
光/同軸
W
F
2006
12
TSUNAMI
Real5.1chSounds
HP-850U
CR40mm
23mm
23mm
30mm
-
2.0m
380g
USB
W
F
2008
12
Real5.1chSurround
CHAMPION
HP-855U
FR40mm
40mm
30mm
30mm
-
2.2m
284g
USB
W
C
 
OZONE
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2011
04
STRATO Evo 40mm
30mm
30mm
30mm
-
uni3.0m
440g
USB
CFR
W
2016
10
Rage Z90C40mm
30mm
30mm
30mm
-
omni3.0m
392g
USB
W
FR
 
PROFESSOR
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2005
01
BASIC 5.1
BASIC5.1 AMATY
 27mm
27mm
27mm
30mm
-
3.3m
290g
3.5mm x3
FCR
W
 
Psyko Audio Labs
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2009Psyko 5.1 30mm
30mm
30mm
40mm
-
1.8m
530g
3.5mm x4
2011Psyko Krypton
Psyko Carbon
FCR
W
 
Razer
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2006
10
Barracuda
HP-1 Gaming
Headphones
FR30mm
30mm
40mm
30mm
-
2.0m
?g
独自DVI
3.5mm x4
USB給電
W
C
2012
10
Tiamat 7.1FR30mm
20mm
30mm
40mm
20mm
uni3.0m
350g
3.5mm x5
USB給電
W
CS
2017
10
Tiamat 7.1 V2FR30mm
20mm
30mm
40mm
20mm
uni3.0m
366g
3.5mm x5
USB給電
W
CS
 
ROCCAT
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2009
12
KAVE 5.1
ROC-14-500
ROC-14-501-AS
R40mm
40mm
-
30mm
-
omni3.4m
427g
3.5mm x4
USB給電
F
W
2014
04
KAVE XTD 5.1
Digital
ROC-14-160
R40mm
40mm
-
30mm
-
omni3.6m
335g
3.5mm x4
USB
F
W
2015
11
KAVE XTD 5.1
Analog
ROC-14-900-AS
R40mm
40mm
-
30mm
-
omni3.0m
335g
3.5mm x4
USB給電
F
W
 
Sharkoon
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2010
06
X-Tatic Digital
X-DIGITAL
C30mm
30mm
27mm
40mm
-
uni3.6m
?g
9pin
光入力
FR
W
2012
10
X-Tatic PRO
X-DIGITAL PRO
SGH-XTP
C30mm
30mm
27mm
40mm
-
uni4.1m
350g
9pin
光/同軸
FR
W
 
Thanko
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2004
04
5D1
USB HeadPhone
model:E16M
 ?mm
?mm
?mm
-
-
?m
100g
USB
??R
 
 
Turtle Beach
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2011Ear Force Z6A
Ear Force Charlie
C30mm
30mm
30mm
40mm
-
?m
380g
3.5mm x4
USB給電
FR
W
 
ZALMAN(MMGEAR)
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子
2002
12
MCH-MMS100-B ?mm
?mm
-
-
-
3.0m
203g
3.5mm x2
FR
 
2003
10
MCH-M500FL
Theatre6 ZM-RS6F
 40mm
40mm
40mm
-
-
3.0m
313g
3.5mm x3
FCR
 
2007ZM-RS6F USB 40mm
40mm
40mm
-
-
omni2.4m
313g
USB
FCR
 
 
発売型番配置F/RC/W/SMIC長/重端子

表の補足

海外のみの製品や一時的に輸入販売されていた物など他にも製品は存在します。重さはヘッドホン単体やケーブルにマイクなどを含むものが混ざっています。

配置は左前方でドライバーユニット(Front/Rear/Center/subWoofer/Side)の大まかな並びです。狭いハウジング内なので配置の表示が離れていても実際は隣接していたり、一部は重なっています。配置の右隣は各ドライバーの直径です。

9pinなどの独自端子を使うヘッドホンは専用のアンプやデコーダーが付属するので、ヘッドホン単体で入手した場合は利用が面倒です。独自端子の下の表記は付属アンプ等の入力端子です。9pinの形状はどの機種も同じですが、アサインは異なるものがあります。

USB接続のヘッドホンはマルチチャンネル出力が可能なUSB-DACを内蔵しており、PCにケーブル1本差すだけでサラウンド再生が可能です。USB給電はアンプなどへの電力供給用です。

USB接続のリアルサラウンドヘッドホン

古い製品はUSB-DACチップにC-MediaのCM106、それ以降はCM6206がよく使われており、現行OSに対応した製品のドライバがあれば、ドライバがない古い機種でも動作する可能性があります。

CM6620など他のC-Mediaのチップを採用したUSB-DACを導入したPCに接続すると、C-Mediaのコントロールパネルがそのまま使えることもあります。逆にCM6620をCM6206導入環境でも使えました。

似たような仕様のCM106とCM6206のドライバは共通です。音質周りの仕様はCM6206の方がよいです。

DACch数出力DレンジS/N比THD+N
CM1068ch48kHz/16bit90dB92dB-69dB
CM620696dB97dB-88dB

後述のEqualizer APOを使えば各チャンネルの音量調整やクロスオーバー周波数、イコライザなどの設定ができるので、独自機能を利用しないならWindows標準ドライバでもよいでしょう。

音像定位

センター定位とROCCAT Kave

同音量で左右から同じ音を出す 左右のスピーカーの中央から音が聞こえる

左右に距離を開けて置いたスピーカーから、同じ音を同じ音量で出すと、左右の中央辺りから音が出ているように聞こえます。そこに音量差を付けると中央から左や右へずらすこともできます。

ROCCAT Kave 5.1やXTDにセンター用のドライバーユニットはありませんが、フロント左右のチャンネルにセンターの音を分配することでセンターを実現しているようです。ヘッドホンの場合、センターは前方ではなく頭の中央辺りに定位します。

スピーカーとヘッドホンの定位とPsyko製品

左からの音が右耳にも届く 右からの音が左耳にも届く

ヘッドホンは左の音は左耳だけ、右も右耳にしか届きません。スピーカーだと左のスピーカーの音が左耳だけでなく右耳に、右のスピーカーの音も左右の耳に届きます。左右の耳の位置は異なるので音が届くまでの時間や音量は左右で若干変わります。

Psykoの製品はドライバーユニットがヘッドバンドに実装されており、そこから前面と後面に取り付けられている左右のハウジングを結ぶ音導管経由で音を出します。この構造により左耳にも右側の音が、右耳にも左側の音がやや遅れて到着するためスピーカー風の定位になるそうです。センターの音はフロントの音導管に相乗りして流されます。ウーファーは左右それぞれのハウジング内にあります。

上記の現象を若干再現するクロスフィードという手法があります。アナログ回路やデジタル音声処理で、逆チャンネルの音をやや遅らせ・小さくし・ローパスフィルターを通した上で合成します。さらにHRTF(頭部伝達関数)も使ったより効果の高いものもあります。

Windows用音声処理ソフトEqualizer APO

WindowsのAPO(Audio Processing Object)を利用して音声処理が行えるソフトです。ブラウザやゲームなどあらゆる用途に適用されます。途中の経路をスルーするASIOなどでは使えません。

セットアップ

ダウンロード

Equalizer APOのダウンロード

SourceForgeからファイルをダウンロードします。64bit版はそのページから、32bit版は上のメニューのDownloadからダウンロードします。

インストール

適用する再生デバイスの指定 適用する録音デバイスの指定

ダウンロードしたファイルを実行してインストールします。途中でEqualizer APOで扱うサウンドデバイスの一覧が出てくるので必要なデバイスのチェックを入れます。上のタブの「Playback devices」が再生用のデバイス一覧、「Capture devices」は録音用のものが表示されます。あとで変更できるので、とりあえず全てのチェックを入れておきます。最後にOSを再起動します。

インストール後、スタートメニューの「Configurator」から扱うデバイスを変更可能です。変更の反映にはOSの再起動が必要です。何か新しいサウンドデバイスを接続した時にも「Configurator」から登録してください。

動作確認と基本的な操作

スタートメニューの「Configuration Editor」をクリックして起動したら、上のデバイス一覧から使用するデバイスを選択します。何か音を出した状態でプリアンプのつまみを左や右にドラッグします。これで音量が変われば動作確認完了です。

設定ソフトの初期状態

左側の「+」を押すとその項目の上に新しい項目を追加できます。「-」を押すとその項目を削除します。メモのようなアイコンを押すと文字列の編集が行えます。電源ボタンを押すと項目の有効/無効を切り替えられます。

アプリ上の設定を変更するとすぐにテキストへ反映され、逆にテキストを編集して保存するとこちらもすぐに動作へ反映されます。上の新規ボタンを押したり、開くボタンから何か設定ファイルを読み込めば新しいタブが表示されて内容の編集ができます。

基本的に「config.txt」の内容が実行されるようです。他の設定ファイルは「Include」から別のテキストを指定すれば適用でき、電源アイコンで必要に応じてON/OFFします。保存した内容はこの設定ソフトを起動しなくても常時反映されます。

操作の流れとチャンネルごとの音量調整

操作例としてチャンネルごとの音量設定を行います。

デバイスの選択

右上のチャンネル設定を7.1chにします。5.1chや2.0ch環境でも7.1ch設定のまま使えます。新規ボタンを押してタブを作成し、そのタブを選択します。続けて左側の「+」を押して項目を追加していきます。

デバイスの選択

特定のサウンドデバイスだけに適用したい場合、「+」を押して「Control - Device」を選び、「Change」を押して必要なデバイスを選択します。制限の必要がないならこの項目はいりません。

チャンネルの選択とプリアンプ

チャンネルの選択

特定のチャンネルにだけ処理を適用する場合、「+」を押して「Control - Channnels」を選び、「Change」を押して必要なチャンネルを選択します。まずは「L/R」を選びます。

続けて「+」を押して「Basic filters - Preamp」を選びます。ここの値はあとで変更します。

あとはチャンネル選択とプリアンプの作成を残りの各チャンネル「RL/RR」「C」「SUB」「SL/SR」でも同じように行い、登録が完了したら上のメニューのボタンを押して保存します。ファイル名は「volume.txt」としました。

作成したファイルの読み込み

「config.txt」タブを開きます。最初の3項目は「-」を押して消しておきました。

作成したファイルを読み込む

「+」を押して「Control - Include」を選び、作成したファイルを指定します。隣の矢印ボタンは選択しているテキストを別のタブで開きます。

音量調整

音量調整

「volume.txt」タブを開きます。変更したいチャンネルのプリアンプの値を変更するとすぐに変更が反映されます。画像の例の場合、すぐ上で選択している「RL/RR」の音量が-5db下げられました。

USB接続(CM106/CM6206)の場合、プリアンプで持ち上げると出力の限界に達して別のチャンネルの音量が下がるので、各チャンネルを下げる方向で調整した方がよいです。

読み込んだファイルの無効化

読み込んだファイルの無効化

電源アイコンを押してOFFにすると読み込んでいる内容がまとめて無効化できます。用途ごとのファイルを作成し、必要に応じてON/OFFすることも可能です。音量を下げた設定を無効化すると一気に音量が上がるので気をつけてください。

バスリダイレクトとクロスオーバー周波数

バスリダイレクトは「SUB」以外の「F/R/C/RL/RR/SL/SR」の低音部分だけをサブウーファーに任せます。クロスオーバー周波数はその低音部分の範囲指定です。これを設定しないとサブウーファーをあまり活用できません。

「SUB」チャンネルへコピー

新規タブを作成し、必要ならデバイスの指定を行います。

SUBへコピー

「Basic filters - Copy」を開き、各チャンネルをドラッグしてSUBに放り込みます。もし間違った接続をした場合、細い線をクリックしてDELキーを押せば消せます。

「SUB」以外のチャンネル選択

SUB以外を選択

「Control - Channnels」を開き、「SUB」以外のチャンネルを選択します。

「SUB」以外のハイパスフィルタ

SUB以外をハイパス

「Parametric filters - High-pass filter」を開き、入力欄に「120」と入力します。この設定の場合、120Hz以上の音だけを通す(120Hz以下を切り捨てる)ようにします。

「SUB」以外の出力を下げる

この項目は飛ばしても構いません。

SUB以外にプリアンプ

「Basic filters - Preamp」を開き、「-10dB」とします。数値は固定ではなく好みに応じて変更してください。数値を下げると音がこもっていきます。

他のチャンネルの出力を弱めることで、サブウーファーが引き立ち、余力がサブウーファーに回りそうなので出力の弱い機種に有効かもしれません。音源の音が小さく、音量を最大にしても全体の音が小さい時はOFFにしてください。

「SUB」チャンネルを選択

SUBを選択

「Control - Channnels」を開き、「SUB」だけを選択します。

「SUB」にローパスフィルタ

SUBをローパス

「Parametric filters - Low-pass filter」を開き、入力欄に「120」と入力します。この設定の場合、120Hz以下の音だけを通す(120Hz以上を切り捨てる)ようにします。

フィルタは、例えば100Hzと設定したら100Hz以降の周波数をばっさりと切り捨てるのではなく、それ以降の周波数が減衰していきます。画面下部に表示されているグラフを参考に減衰を考慮した数値にするとよさそうですが、とりあえずハイパスとローパスの値はどちらも同じで100Hz前後あたりにすれば問題ありません。

保存と適用

作成した設定を保存し「Control - Include」から読み込ませれば適用できます。適用状態でロー/ハイパスフィルタやプリアンプの値を変更するとすぐに反映されるので、好みの設定を探してください。一部のストリーミング配信などの低域をカットした音源だとサブウーファーは一切反応しません。

チャンネルの拡張

音源がステレオだとフロント担当のスピーカー以外は動作しません。そこでフロントの音声をリアなどに振り分けて活用します。

チャンネルの拡張

新規タブを作成し、必要ならデバイスの指定を行います。

「Basic filters - Copy」を開き、「L」から「C/RL/SL」、「R」から「C/RR/SR」へ接続します。

「Control - Channnels」を開き、「C」を選択します。

「Basic filters - Preamp」を開き、「-3」と入力します。

作成した設定を保存し「Control - Include」から読み込ませれば適用できます。複数のスピーカーから同じ音が出てきてやや迫力が増します。

5.1ch以上の音源を再生する場合、これを適用していると「L/R」の音しか出ないので必ずOFFにしてください。この処理を加えたあとに上のバスリダイレクトをかけると「L/R」の低音部分が複数重なるので、両方の処理を適用する時は登録の順番に注意が必要です。

beyerdynamic Virtual Studio

ヘッドホンでスピーカー風の定位を再現するVSTプラグインです。これを導入するとフロントの定位が前方に移るためとリアとの区別が付きやすくなります。

ダウンロードとファイルのコピー

公式ミラーからファイルをダウンロードして解凍します。32bitもしくは64bitフォルダ内にある2ファイルを以下のフォルダにコピーします。他のVSTプラグインも以下のフォルダに必要なファイルを入れて指定すれば使えます。

  • 32bitOS:C:\Program Files\EqualizerAPO\VSTPlugins
  • 64bitOS:C:\Program Files(x86)\EqualizerAPO\VSTPlugins

VSTプラグインの登録

VSTプラグインの登録

「config.txt」タブを開いて「+」を押し、「Plugins - VST plugin」を選択します。開くボタンを押して「beyerdynamicVS.dll」を読み込ませ、「Options - Embed」から設定画面を開きます。「Embed」はアプリ上に描画、その下の「Open panel」は別ウインドウで開きます。

Virtual Studio

Virtual Studioの画面が表示されたら右側のルーティングボタンを押します。

ルーティング画面

ルーティング画面では入出力の配線の変更ができます。ドラッグ&ドロップで配線を行います。既存の配線はドラッグして少しずらすと外せます。

配線変更

「1/2」以外の配線を外し、左の同じ番号から右の同じ番号にドラッグ&ドロップします。配線を済ませたら下のDoneボタンを押します。

もう一度「Embed」を押し(別窓の場合は右上の×)てVSTプラグインの画面を閉じます。設定のON/OFFは他の項目と同様に電源アイコンから行えます。

上記設定の適用

設定の登録

上の設定を登録するとこんな感じになります。ボリュームは後々の設定に影響するので最初がよさそうです。クロスオーバー周波数のところのプリアンプは必要に応じてON/OFFや値を変更してください。上矢印アイコンから読み込んでいるファイルをタブで開けます。Virtual Studioは他の項目に影響を大きく与えるので今回の設定では最後に登録した方がよいです。

サラウンドデコーダー付きプリアンプPR-155

「INTEC155 デジタルホームシアターシステム」は、音声の増幅を行うパワーアンプはサブウーファーに内蔵され、サラウンド音声の処理などを行う部分はAVコントローラーとして別に分かれています。

AVコントローラーはAVアンプからアンプだけ除いたような作りになっています。そのためAVアンプと比べて筐体のサイズが小さく、消費電力や発熱も控えめです。音声出力はスピーカー用に増幅されていない普通のライン出力なので、RCA-3.5mm変換ケーブルなどを用意すればアナログ接続のリアルサラウンドヘッドホンを接続することもできます。

古い製品なのでデジタル入力端子は光のみでHDMIはありませんが、基本的なフォーマットには対応しているので、光デジタル出力のあるゲーム機や地デジ/BSのサラウンド音声を再生できます。テレビのアナログ放送が終了した2011年頃から、BDレコーダーなどの再生機器から光デジタル端子が消え、デジタル音声出力はHDMIのみのケースが増えてきているので、接続元の機器には注意が必要です。

スピーカーの処分は面倒なので、使う予定がないならこれを単体(できればリモコンRC-487S付き)で入手した方がよいです。

正面比較 背面比較

どの機種も外観はほとんど同じです。PR-155無印のみ端子の構成が違うため背面が若干異なります。

側面比較 型番表記

筐体の大きさも同じです。型番は前面右下と右側面のシールで確認できます。

消費電力

Standby状態が電源OFF代わりで、完全に電源を切りたい時は電源コードを抜く必要があります。

型番PR-155SPPR-155SPX
Standby1.0W
電源ON10.8W11.3W

消費電力は電源コードが接続された状態で1.0W、電源ONで約11W、音を出すと0.数ワット変動します。

単独で音が出ない症状と対策

この機種は電源を入れても、付属のサブウーファーと接続しないと音声が出力されないようです。そのため通常は単体で使うことができません。

3.5mmプラグとコントロール端子

「REMOTE CONTROL」か「SUBWOOFER CONTROL」のどちらかに、適当なヘッドホンのプラグを何度か抜き差しすると音が出るようになります。抜き差しは半差しを混ぜつつゆっくり動かします。

何度か試してみて問題は起きていませんが、イレギュラーな方法なので壊れる可能性があるかもしれません。プラグを差した時にヘッドホンから「バチッ」と音が出るので、百均のヘッドホンなどを使った方がよいでしょう。

一度音が出るようになれば、しばらくはその状態が維持されます。2週間ほど電源コードを接続しないと内蔵メモリーが初期化されて音が出なくなるので、再び同様の手順を行います。155SPと155SPXの2機種で音が出るのを確認しました。

AVコントローラーの仕様比較

たとえば「ホームシアターセット BASE-V10」に含まれる「AVコントローラー PR-155」のように、セット品の中に目的のものがあります。

世代第一世代第二世代
等級下位上位下位上位中位
セット名BASE-V10BASE-V20BASE-V10XBASE-V20XBASE-V15X
型番PR-155PR-155SPPR-155XPR-155SPXPR-155AX
発売日2002/05/212003/06/092004/03/202004/10/262005/11/11
コントロールアンプ部
入力感度150mV/50kΩ(LINE入力)
出力レベル1V/600Ω(STEREO、VOLUME MAX時)
周波数特性
下段はSW
120Hz~20kHz(+1dB/-3dB)100Hz~20kHz(+1dB/-3dB)
20Hz~120Hz(0dB/-3dB)20~100Hz(0dB/-3dB)
ラジオチューナー部
受信周波数FM 76.00~108.00MHz
AM 522~1629kHz
周波数特性 30Hz~15kHz(±1.5dB)
総合
消費電力12W
寸法W155×H94×D287mmW155×H94×D288mm
質量2.1kg2.0kg
入力端子
光デジタル角型 x2角型 x3
アナログ赤白RCA x3赤白RCA x2
アナログ5.1ch×1セット(RCA x6)
出力端子
アナログ5.1ch1セット(RCA x6)
ヘッドホン3.5mmミニプラグ x1
対応フォーマット
Dolby Digital
DTS
MPEG2-AAC
Dolby ProLogicII
オンキヨー独自のサラウンドモード
HALL
LIVE
STUDIO
TV LOGIC×
DRAMA×
ALLCH ST
FULL MONO×
型番PR-155PR-155SPPR-155XPR-155SPXPR-155AX

仕様はどの機種もだいたい同じです。寸法の幅が155mmですが、INTEC155の155はここから取られています。アナログ5.1ch入力は光デジタル出力ができない5.1chで収録されたSACDとの接続用です。等級は付属品のサブウーファーに内蔵されているパワーアンプの出力やスピーカーの品質に関連していて、コントロールアンプに目立った差はないです。

サラウンドモードの項目にカーソルを当てると内容が表示されます。サラウンドモードはDolby Prologicのような2ch音声をマルチチャンネルに拡張する機能です。Dolby Prologic IIは対象が2chならAACやDolby Digitalに対しても適用できますが、これはアナログ2ch音声かCDなどのPCMデジタル2ch音声限定になります。PCMでも96kHzだとサラウンドモードは使えません。世代で内容が若干変わります。